-
ペット可賃貸物件の探し方!
見つからないときのコツも解説- ペット
- 賃貸
- 物件紹介
ペットを飼っているけれど新しい家に引越したい、引越しを機にペットを飼い始めたいと考えている方もいるでしょう。ペット可の賃貸物件を探す際、思い通りの物件を見つけることは簡単ではありません。この記事では、ペット可賃貸の基本情報や、納得いく物件の探し方について紹介します。
「ペット可」物件とは?
「ペット可」物件とは、大家さん(賃貸物件のオーナー)もしくは大家さんから委託された不動産管理会社の許可を得たうえでペットを飼育できる物件のことです。
ただし、飼育できるペットの種類や数、大きさ(体重)などに条件があり、これらを満たしたうえで入居審査に通る必要があります。
入居後にペット飼育を始める場合は、ペット可物件であっても必ず大家さんもしくは不動産管理会社に申請し、許可をもらいましょう。敷金が追加になる場合があります。
2024年、全国の20歳~69歳の男女5,000人を対象に、株式会社クロス・マーケティングが実施した「ペットに関する調査」によると、ペットを飼育している人(現飼育者)は21%です。また、世帯年収が高くなるほどペットを飼う人が増える傾向にあり、年収1,000万円以上の場合は34%というデータがあります。
このような状況からペット可の賃貸物件の需要は一定数あるといえますが、ペット可の賃貸物件は、一般的な賃貸物件と比較して数が少ないのが現状です。そのため、ペット可賃貸物件を探すのは条件によっては難しいと考えられます。
「ペット相談可」物件との違い
「ペット相談可」物件は、事前に大家さん、または大家さんから委託された不動産管理会社に、ペットを飼育できるか確認が必要な物件のことを指します。ペットの種類や物件の状況などを踏まえて入居の可否が判断されるため、最初からペットの飼育が許可されている「ペット可」物件とは異なると考えておくとよいでしょう。
ただし、「ペット可」と「ペット相談可」の物件について特に区別なく扱っている場合もあります。「ペット可」であっても無条件でペットの飼育が許可されるとは限らないため、事前に確認しておくと安心です。
なお、近年は、最初からペットとの暮らしを前提に設計され、愛犬家・愛猫家にとって便利な設備を備えた「ペット共生型」の賃貸物件も増えています。
飼育可能なペットの種類
不動産業界における「ペット可」とは、基本的に「小型犬1匹」とされることが多いのですが、飼育が許可されるペットの種類や数は、大家さんの判断によって異なります。たとえば熱帯魚、カメやカメレオンなどの小さな爬虫類、カゴに入る鳥類はOKとする物件や、猫もOKとする物件もあります。
物件情報に「ペット可」とあっても、自分のペットが飼育可能なのかどうかは、大家さんもしくは不動産管理会社に事前に確認することが必要です。
ペット可賃貸の探し方
ペット可賃貸物件の探し方にはいくつか方法があります。現在の状況や探しやすさなどニーズによっても異なりますが、以下の2つの方法から検討してみるとよいでしょう。
- ペット可賃貸に強い不動産管理会社を探す
- 物件検索できる不動産会社のサイトを利用する
ペット可賃貸の物件数そのものが多くないため、取扱物件数の多い不動産管理会社の情報を確認することが重要といえます。
ペット可賃貸に強い不動産管理会社を探す
ペット可賃貸物件や、ペット共生型賃貸物件に力を入れている不動産管理会社を探すことも、1つの方法です。ペット可賃貸物件のみを扱う会社もあるほか、賃貸借契約はもちろんペットのケアに詳しい専門スタッフがいる会社もあります。賃貸でペットと暮らすにあたり、気になることがある方は、利用を検討してみてもよいでしょう。
ペット可物件を効率よく見つけたい場合は、取扱物件数が多い管理会社を選ぶことも非常に効果的です。扱う物件の幅が広いほど、希望条件に合う候補を比較しやすく、内見までの流れもスムーズになります。特にペット可物件は数が限られるため、豊富な情報を持つ会社に相談することで、より早く希望の住まいに近づけるでしょう。
物件検索できる不動産会社のサイトを利用する
ペット可賃貸物件を探すときは、不動産会社のポータルサイトや仲介会社のホームページを活用する方法もおすすめです。検索するときは、「ペット可」「ペット相談可」にチェックを入れるか、キーワードに「ペット可」と入れて物件を絞り込みます。ペット可の賃貸物件のみを掲載しているポータルサイトや、特集ページを設けている仲介会社のホームページもあるため、利用してみるとよいでしょう。
ペット可賃貸物件が見つからない場合の探すコツ
ペット可の賃貸物件は、そもそも数が多くありません。ペット可の物件が少ないのはなぜかというと、鳴き声や騒音、汚れ、臭いなど、貸す側にとってさまざまなリスクが伴うためです。このような理由から、ペット可の賃貸物件は数が限られており、希望のエリアや条件に合った物件がなかなか見つからないことがあります。
ここでは、ペット可賃貸物件が見つからなかった場合の探し方のコツを紹介します。
優先する条件を決める
数が限られるペット可の賃貸物件探しでは、優先する条件を明確にしておくことが重要です。また、こだわらない条件についても整理しておくとよいでしょう。立地や築年数のデメリットを補うためにペット可にしている場合もあるため、条件を緩めると検索時に幅広い物件がヒットしやすくなる可能性があります。
エリアを広げて探す
通常、駅近で、通勤・通学に便利なエリアで物件を探す人が多いでしょう。しかし、ペット可の賃貸物件の場合、需要が高いエリアでは見つかりにくい傾向があります。先述したように、そもそもペット可の賃貸物件自体が少ないうえ、地域によってはペット可の賃貸物件の割合に偏りがあったり、空室の状況はその都度異なったりします。そのため、エリアを広げて探すことも検討してみるとよいでしょう。
三井不動産レジデンシャルリースでは、都市部の利便性が高い立地にペット可の賃貸物件をそろえています。通常、ペット可の賃貸物件は最寄り駅から遠い場合が多いのですが、当社なら公共交通機関が充実したエリアの物件もご案内可能です。周辺環境が散歩に適しているなど、ペットと暮らすのにぴったりな希少な物件がきっと見つかるでしょう。おすすめ物件もあるため、ぜひご覧ください。
実際のおすすめ物件【設計者様インタビュー】
猫と人間が「安心・安全」に暮らすために設計された「Maison de Takaya(メゾン ド タカヤ)」は、猫の飼育に特化した住戸を一部備えた、全16戸の賃貸マンションです。
ペットはライフサイクルが早く、人にとっての1年は犬や猫にとって約4年にあたるといわれており、数年後の引越しでもペットへの負担が大きくなってしまうこともあります。そのため、本物件はペットも人もできるだけ長く快適に住んでもらいたいという設計者様の工夫やこだわり、思いが多く詰まっています。
その一例が、猫と人とがかかわりあえる場所に設置されたキャットタワーやキャットウォークです。猫にも人とのコミュニケーションが楽しいと感じてもらえるよう、こだわり抜いて作られた空間です。
さらに、キッチンに猫が入れないよう格子を設置し、安全性を考慮しつつもその縦格子は外観と統一性を持たせるなど、デザイン性も徹底しました。
「Maison de Takaya(メゾン ド タカヤ)」の魅力は、上記以外にもあります。実際に猫特化物件を設計された、金巻とも子さんへのインタビューをもとにご紹介します。
| 取材対象者 |
金巻 とも子 氏 一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 動物と暮らす住研究所所長 一級建築士、博士(工学) |
|---|---|
|
多摩美術大学建築学部卒業後、大手建設会社の設計部勤務を経て、1998年に(旧)金巻・こくぼ空間工房を設立。さらに、工学院大学大学院にて、「家庭動物との共棲住環境」分野で博士号を取得。 動物行動学にもとづいた快適な空間設計を数多く手掛ける。単なる設備論ではない、動物と買主の豊かな関係性を育む「ペット共棲」の考え方を提唱。住宅設計のほか、ペットとの防災に関する啓発活動など、その活動は多岐にわたる。 |
猫の転落防止と外気浴のためのセーフティーバルコニー
「Maison de Takaya(メゾン ド タカヤ)」では、ペット可賃貸でも珍しい「猫のためのセーフティーバルコニー」を設置しています。
猫のために日光浴や外気浴の時間を作ることは基本です。しかし、何の対策もないまま窓を開けてしまうと、バルコニーからの転落や抜け出して迷子になる危険性が高まります。安全対策をしたバルコニースペースがあることで、人も猫も安心して暮らせる空間を作っています。
空気環境をよくする素材を壁や天井に使用
猫を飼っている人にも飼っていない人にも、健康に寄与できるように、空気環境がよくなるような素材にこだわりました。当物件では、壁と天井に漆喰(しっくい)を塗料として用いています。漆喰は、呼吸器系に優しく、アレルギーも起こりにくい天然の素材で、ペットの臭いも気になりにくいため、人とペットの快適な暮らしに寄り添う内装材です。
トイレの中に猫のトイレを設置
トイレ空間を少し大きめに作り、中に猫用のトイレを設置できるようにしました。使用済みのトイレ砂の一時保管スペースともできます。このようにすることで、気になる猫のトイレの臭いも部屋に広がらずに済みます。
さらに、トイレには自由に移動できる猫用の扉や、猫に反応するセンサーライトも設置しているため、猫にとっても使いやすい快適なトイレになっています。見守りトイレといったペットテック用に利用できるコンセントも設置しており、飼い主さんがなるべく便利に利用できる工夫を施しています。
ペット可賃貸を借りる際の注意点
ペット可の賃貸物件は、通常の賃貸物件にはない条件や規則が設けられていることがあるため注意が必要です。共同住宅であり、ペットを飼っていない住民もいるため、トラブルにならないために敷金や原状回復、飼育条件などの内容については細かく読み込み、大家さんもしくは不動産管理会社とすり合わせておくと安心です。
敷金を確認する
ペット可の賃貸物件は、相場よりも家賃が割高になることがあります。また、飼育するペットの種類にもよりますが、たとえば犬を飼う場合は「敷金+1か月」といったように、敷金が上乗せされていることも多いため注意しましょう。
なお、敷金は部屋を借りる際の担保のようなもので、一般的に退去時に返還されますが、ペット可賃貸では、敷金の一部または全額が敷金償却になっていることもあります。敷金償却とは、入居時に預けた敷金のうち、定められた金額が返されない特約のことです。多くは退去時の修繕・クリーニング費用に充てられるため、事前に詳細を確認しておきましょう。
契約書の飼育条件をよく確認する
契約書にサインする前に重要事項説明書、賃貸借契約書をよく読んでおくことが重要です。特にペットの飼育条件等についての記載部分は、重点的に確認しておきましょう。
飼育可能なペットの種類やサイズ、頭数が契約条件と異なったり、エレベーターや廊下などの共用スペースを利用する際のルールに反したりすると、後々住民とのトラブルに発展してしまいます。大家さんとの信頼関係も崩れてしまうでしょう。
契約締結後に後悔しないためにも、ペットに関する項目は事前にしっかりと確認することが必要です。
退去時の原状回復対策を考えておく
ペットが原因でフローリングや壁に傷や汚れが生じた場合、その修繕費は入居者の負担となる点には注意が必要です。
国土交通省住宅局の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(※1)によると、「飼育ペットによる柱等のキズ・臭い(ペットによる柱、クロス等へのキズ、臭いの付着がある場合)」は入居者の負担とされています。
壁に保護フィルムを貼る、フローリングマットやカーペットを敷くなど、不動産管理会社と相談しながら事前の対策を行っておくと安心でしょう。
ペット可物件を借りる際の必要書類
ペットの飼育には、部屋の損傷や排せつ物の問題、騒音などのリスクが伴います。そのため、多くの物件では、ペットの飼育規約や飼育に関する同意書にサインし、書類を用意する必要があります。契約時に必要となる主な書類については、以下の一覧表をチェックしておくとよいでしょう。
| 書類 | 詳細 |
|---|---|
| ペットの写真 | ペットの種類にかかわらず、最新の写真(近影)の提出を求められる場合がある。 |
| ワクチン接種証明書 | 犬や猫を飼育する際は、ほかのペットや人への安全性を証明するために、提出を求められることが多い。 |
| 狂犬病予防注射済証と犬鑑札 | 犬を飼う場合、自治体で年に1回行われる狂犬病予防注射と、飼い犬を登録する際の「犬鑑札」の交付を受けることが法律で義務付けられている。
|
よくある質問
ペット可の賃貸物件を探している方からのよくある質問をご紹介します。
- ペット可賃貸で多頭飼いはできる?
- ペット可賃貸での多頭飼いは、大家さんの同意が必要で、必ず許可されるわけではありません。ペット可といっても、通常は頭数に制限が設けられているため、「多頭飼育」「多頭飼育可」などと記載がある物件を探しましょう。
- ペット禁止の賃貸でペットを飼うとバレたらどうなる?
- ペットの飼育が認められていない賃貸物件で飼っていることが発覚すると、さまざまな問題が発生します。最悪の場合、即時退去を命じられたり、違約金や高額なクリーニング費用を請求されたりする可能性があるため、飼育しないようにしましょう。
- ペット不可を可にする方法はある?
- 原則、ペット不可物件を可にすることはできません。ただし、大家さんへ相談し、敷金や礼金などを上乗せし、原状回復費用をカバーできる担保があれば、ペット飼育が許可されることがあります。ほかの入居されている方への影響などを考え、基本的にはペット飼育可な物件を探しましょう。
ペット可賃貸物件の探し方で困ったら三井不動産レジデンシャルリースへ
ペット可の賃貸物件は、需要に対して供給が追いついていないため、なかなか希望の物件には出会いにくいかもしれません。駅から遠かったり、築年数が古かったりと、何らかの条件を妥協しなければならないこともあります。できる限り希望に近い物件を見つけるためには、取扱物件数の多い不動産管理会社に問い合わせてみることがおすすめです。
三井不動産レジデンシャルリースでは、利便性と生活の快適性を備えたペット可の物件を取りそろえております。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
- ※1出典:国土交通省住宅局「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版) 平成23年8月」
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/honbun2.pdf
(最終確認:2025年12月22日)
関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。
不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験・知識を活かし金融関係、不動産全般(不動産売買・不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。